【改善!】ぬかるみにも!?プラスチック敷板を使ってみよう!

舗装されていない地面のぬかるみ。歩きづらかったり、車のタイヤがスリップしてしまったりと、危ないし不便ですよね。今回はぬかるみが発生する原因とぬかるみの対策について詳しくご紹介します。

ぬかるみ

なぜ、ぬかるみができるの?

そもそもぬかるみは何故できるのでしょうか?雨が降って水溜まりができたり、ぬかるみが発生する原因としては、土地の雨水が溜まって流れにくい状態になることや、雨水が土地の中に浸透しないことが原因で起こります。まずは、ぬかるみが起こる原因について詳しく見ていきましょう。

【原因1】地質の問題

ぬかるみの原因としてまず挙げられることは、「土壌の地質」です。粘土質や赤土質の場合、土の性質として、粘り気があり水分を吸収し逃しにくいので、水はけが悪くなり、ぬかるみが発生しやすくなります。粘土質は非常に水が浸透しづらい土です。多くの場合は、地面への浸透よりも、水が蒸発していくのを待つしかありません。粘土質や赤土質の土地は、もともと水田だった場所やため池の付近に多いとされています。

また、コンクリートや瓦礫(がれき)、石を多量に含んでいる土地は、あまり水が土に浸透しないため、水はけが悪く、ぬかるみが起きやすくなってしまいます。

【原因2】土の劣化

例えば、グラウンドなど表面を固めず仕上げる場合、土そのままではなく細かな小石などを敷くのが一般的です。こうすることで表面には水が溜まらず、ぬかるみを防ぐことができるのですが、その仕上げが劣化してくると、ぬかるみが発生しやすくなってきます。

ぬかるみができにくいような仕上げがなされた地面では、雨が降ると細かい土や小石が飛び散ってしまいます。飛散した細かい土や小石は、雨が流れることで泥が発生します。そして、雨が止めば泥に含まれる水が蒸発し、飛び散ってしまった細かい土や小石が地面に積もっていきます。これが何度も起こると、細かい土がどんどん地面に積もり、雨が降るとぬかるみができやすくなってしまうのです。

【原因3】水勾配がとれていない

土に勾配をつけることで、雨水や雪解け水が流れ出て行きます。このように排水性を高めるために人工的に水の流れを作り、整地してある土地ではぬかるむことがありませんが、長い年月が経つと、劣化で傾斜がなくなり水溜まりやぬかるみができやすくなることもあります。

ぬかるみがあるとどうなる?

駐車場にぬかるみがあると…

駐車場では多くの車が行ったり来たりします。舗装されていない地面にはタイヤの跡がくっきりと残ったままになっていたり、雨が降ったあとは水溜まりやぬかるみができたりしているのをよく目にしますよね。ぬかるみがあると、車がスタックしてしまったり、駐車場の中を歩くときには足をとられて転んでしまったり、思わぬ事故につながりかねません。

ぬかるみから脱出しようとした車が暴走し、中学生数人をはねてしまったという事故も実際にありました。
*記事:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0700Q_X01C12A0000000/

また、水溜まりやぬかるみのある場所を車で走行して泥水を飛散させてしまい、歩行者に迷惑をかけると、「泥はね運転違反」になってしまいます。

道路交通法第71条より:
「ぬかるみ又は水たまりを通行するときは、泥よけ器を付け、又は徐行する等して、泥土、汚水等を飛散させて他人に迷惑を及ぼすことがないようにすること。」
*道路交通法:e-Gov法令検索
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=335AC0000000105

工事現場にぬかるみがあると…

工事作業をする場所や、その進入経路にぬかるみがあると、工事車両が進入できず作業がストップしてしまいます。作業員が転んでケガをしてしまうおそれもあります。また、住宅街にある工事現場では、泥の飛び跳ねや泥を引きずった跡が道路に付いたりしているとクレームになることもあります。

工事現場でぬかるんだ地面を移動していた重機が倒れ、住宅を直撃したという大きな事故もありました。
*記事:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASNBR5DG9NBRPTIL01Q.html

【改善】ぬかるみ対策の方法

では、ぬかるみを改善するにはどのような方法があるのでしょうか?主な方法としては次の3つの方法があります。

①砂利を敷く

安価で手軽に施工できますが、何度も車両が通行しているうちに砂利が移動してしまうため、定期的にメンテナンスをする必要があります。

②アスファルトまたはコンクリートで舗装する

丈夫で長持ちしますが、施工日数がかかりますし、仮設には不向きですね。

工事現場で、工期が終わったら原状復帰させなければならない…そんなときは、③の方法がおすすめです。

③プラスチック敷板を敷く

プラスチック敷板は、その名の通りプラスチック製の敷板です。プラスチック敷板は樹脂敷板、プラ敷き、もしくはプラシキと呼ばれることもあります。海外メーカーのもの、国内メーカーのもの、いろいろと種類がありますが、1枚あたりの重量が20~40kg程度のため、人の手で持ち運びでき、敷板を並べるだけで施工は完了です。もちろん撤去も人の手で運搬するだけ。

工事現場では長らく鉄板が主流でしたが、鉄板ほどの強度が必要ない場合に、手軽に敷設できるプラスチック敷板を使われる方が増えています。駐車場の水たまりやぬかるみ対策として使用されることもあります。

ぬかるんでいる一部分にだけ敷いたり、駐車場一面に敷き詰めたり、車両のタイヤが通る部分に沿って列で敷いたり…用途や地面の状況にあわせて、プラスチック敷板を敷くことも検討してみてはいかがでしょうか。

では実際にプラスチック敷板を敷いてみよう!と考えたとき、どんなものを選べばいいのでしょうか?ポイントは硬さです。角材を使って“ぬかるみ”を再現する実験をしてみました。動画をご覧ください。

※角材で軟弱地盤を再現しました。敷板の本来の用途ではございません。

硬いプラスチック敷板なら、軟弱地盤でも凹みが少なく、車両が通行しても安定性が高いです。

いっぽう、柔らかい敷板はぬかるみをひろってしまい、大きく凹んでしまいます。

このように、敷板が柔らかいと、ぬかるみでは安定して車両が走行できないのです。プラスチック敷板は、材料や製造方法によって強度や硬さが大きく変わります。ぬかるみでプラスチック敷板を使うときには「硬さ」に注目してみるのがよさそうです。

ぬかるみでもプラスチック敷板

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