ぬかるみにプラスチック敷板を敷いたけど、車が通ったらズレてしまった…という経験はありませんか?さまざまなメーカーが樹脂製敷板を取り扱っており、メーカーによって敷板の特徴も異なります。敷板の強度だけでなく、滑り止めにも注目してみてはいかがでしょうか。本記事では、滑り止めの効果でズレないプラスチック敷板を選ぶポイントについてお伝えします。
滑り止めの効果とは?
滑り止めには、敷板自体のズレ防止、タイヤのスリップ防止の効果があります。
滑り止めは、その名の通りすべらないようにするためのものです。たとえば地面に敷く敷板で、滑り止め加工が地面側にあるときには、地面と敷板がズレないようにする効果があります。逆に滑り止め加工が地面と反対側(つまり通行側)にあれば、通行するものと敷板との間に抵抗が生まれ、タイヤのスリップ防止に役立ちます。
滑り止めがないとどうなる?
雨が降ったあとのぬかるんだ地面など、車両が通行する場所が滑りやすくなっている場合、スリップの危険性があり、大きな事故になりかねません。
また、滑りやすい地面にゴムマットやプラスチック敷板が敷かれていても、滑り止めがない状態だと、敷板と地面との間の抵抗がないため、タイヤの抵抗のほうが勝って敷板がタイヤといっしょにズレてしまいます。
敷板がズレてタイヤの軌道から外れてしまうと、あとから来るタイヤがぬかるみにハマって動けなくなってしまいます。
重機の場合は、スリップすることや、ぬかるみにはまるということはあまりないものの、敷板がズレたことで、敷板がないぬかるみを進行してしまったときに轍を作ってしまうという問題があります。
プラスチック敷板に滑り止めはついている?
プラスチック敷板にも、滑り止めがついているのでしょうか?日本で販売されているプラスチック敷板について、滑り止めの有無を調べてみました。
こうじばん | A社 | B社 | C社 | D社 |
両面 or 片面 | 両面 or 片面 | 両面 or 片面 | 両面(4×8のみ) or 片面 | 両面(3×6のみ) or 片面 |
多くのメーカーでは、両面滑り止めタイプか片面滑り止めタイプを選べるようになっていました。ただ、両面滑り止めタイプが特定のサイズにしかないものもあります。
ズレないプラスチック敷板
単に「滑り止め」といっても、メーカーによってその模様はさまざま。棒型、丸型、山型、などがあります。ズレ防止には、どんな滑り止めが効果的なのでしょうか。
こちらの動画をご覧ください。
右側のプラスチック敷板は、裏面に滑り止めがありません。右・左とタイヤを切り替えすと、敷板も一緒にズレてしまいます。左側の“こうじばん”は、裏面にも表面と同じ滑り止めがあります。タイヤを切り替えしても敷板はズレていません。高さ8ミリもある山型滑り止めが、土をしっかりとつかんでいるのです。ズレだけでなく、タイヤのスリップも防止します。
プラスチック敷板のズレ防止・タイヤのスリップ防止には、立体的な滑り止めが効果的です。
安全性があり現場を守るプラスチック敷板を選ぶ際は、強度があり、ズレない滑り止め付きのものがいいですね。本記事では滑り止めについてお伝えしましたが、強度について詳しく知りたい方は是非こちらの記事をご覧ください。