【解説】プラスチック敷板の適切な厚みとは?

「敷板って薄いと強度が低い?」「敷板の適切な厚みってあるの?」という疑問をお持ちではありませんか?敷板を選ぶ際に厚みを気にされている方も多いと思います。今回は、プラスチック敷板の適切な厚みについて解説します。

カット断面(山型/クロスすべり止めタイプ)

カット断面
(山型/クロスすべり止めタイプ)

プラスチック敷板の一般的な厚みは?

日本で販売されているプラスチック敷板の厚みを調査すると、12mmから13mmが主流になっているようです。

こうじばんA社製品B社製品C社製品D社製品
12.7mm12.7mm13mm/軽量8mm13mm8mm/厚型13mm

軽量タイプで8mmという製品がありますが、ほかは12.7mmか13mmになっていますね。

ただ、敷板の厚みにすべり止めの高さを加えて表記しているメーカーがあるので、比べるときに注意が必要です。

ちなみに、住宅の建築現場や引越などで使われる養生ボードは1.5mmや3mm、5mmといった薄いものが多いようです。

プラスチック敷板と厚みの歴史

プラスチック敷板の厚みは12mmから13mmが主流とわかりましたが、ではなぜ、この厚みが主流なのでしょうか?

そもそもプラスチック敷板は、アメリカ発祥です。アメリカの長さの単位はインチですので、プラスチック敷板もインチで設計されました。アメリカでプラスチック敷板を生み出したメーカーが、0.5インチつまり12.7mmの厚みで設計したのが始まりです。

日本でも、アメリカ製の「こうじばん」と「プラシキ」の輸入をきっかけにプラスチック敷板が普及し始めました。

いまでも、「こうじばん」と「プラシキ」を生み出したそれぞれのアメリカのメーカーが業界の巨頭であり、12.7mmが世界の業界基準になっているのです。こうじばんの厚みは、もちろん世界基準の12.7mmです!

プラスチック敷板が薄いor厚いとどうなる?

アメリカ発祥の12.7mmが世界基準で、日本でも12mmから13mmが主流であることはわかりました。これよりも薄い、または厚い場合はどうなるのでしょうか?

まず、これ以上薄い場合は柔らかすぎてしまい、工事現場では使えません。柔らかい敷板を敷いても、軟弱地での車両の走行を支えてくれないので、あまり敷く意味がなさそうです。工事現場での本格的な使用なら、プラスチック敷板は硬いほうがいいですよね。

逆にこれ以上厚いと重すぎて、人の力では持ち上げられなくなります。人の手で運べるのがプラスチック敷板の大きな魅力なので、プラスチック敷板を使うメリットが減ってしまいますね。

人の手で運べる重さと、軟弱地盤の養生に役立つ硬さ、この両方を兼ね備えるには、12mmから13mmが適切な厚みだとわかりました!

特殊な用途で使うプラスチック敷板

ただ、特殊な用途で使うプラスチック敷板には、ほかの厚さもあります。

アーマーデッキ https://www.koujiban.jp/others.html#armordeck

こうじばんの姉妹品であるアーマーデッキは、芝生保護のための本格的プラスチック敷板で、54.6mmの厚さがあります。これはスタジアムの芝生を保護する目的で、板のしなりを極限まで抑制しているためです。アーマーデッキを敷くことで、芝生のスポーツ施設がコンサートやイベント会場に変わります。

メガばんULTRA https://www.koujiban.jp/others.html#megaban

こちらもこうじばんの姉妹品で、海外では鉄板が対応できない軟弱地盤で数多く使用されているメガばんULTRA。厚さが102mmあり、公道では認められないような巨大なクレーンの走行にも対応しています。

まとめ

プラスチック敷板の厚みは12mmから13mmが主流で、その背景にはプラスチック敷板の発祥であるアメリカ製敷板の存在がありました。人の手で運べる重さと、軟弱地盤の養生に役立つ硬さを兼ね備えた、世界基準の厚さはこうじばんと同じ12.7mm。特殊な用途では100mmを超える厚さのプラスチック敷板も存在するので、用途に応じた厚さも敷板選びのポイントになりそうです。

厚み含め、こうじばん製品仕様を知りたい方はこちら(https://www.koujiban.jp/features.html)のページをご覧ください。

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